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ふるさと佐久


by newport8865
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佐久平駅周辺のにぎわいと街路の問題

この年末年始には佐久の実家に帰省。

買い物などで佐久平駅周辺を訪れたが、岩村田、長土呂間の広大な田園風景を覚えているものにとって今昔の感をいだかせる。

大型店が、国道141号新道(バイパスとはもう言わないだろう)の道沿いに林立しているのは、新道の周辺としてはよくある風景で(これによって折角の新道のスムーズな通行が阻害されるのだが)これはこれでいいのだが、集客力の大きい目玉の大型店のJUSCO自体が主要道路に平行するようには設置されていないためか周辺の道路設置が複雑化しているしまた佐久平駅の北側(浅間口)もやはり道路や土地整備が都市計画のマスタープランなしに行なわれているのか乱開発気味に思われるのが残念だ。その影響もあり、佐久平駅から浅間山の姿を拝むこともできなくなってしまった。

小海線中込駅前の商店街は自助的な努力により再開発を成し遂げ、新幹線駅を待ち構えていたというが、これも昔日の話となってしまった。しかし、その再開発は各地から視察団が訪れるほどの業績だったようだ。それに思いを馳せると新幹線駅周辺についても、地主たちがそのエゴを自助的に調整することにより、よりよい都市開発ができただろうと思うにつけ、現状が嘆かわしく思える。

歴史的な所産なのだが、日本の土地の多くは私有で、人口の大きな部分を占めていた江戸期の農民層の所有だった。武士などの支配層は課税権、行政権をもっていただけで、土地の所有権はなかったに等しいことが最近読み返した司馬遼太郎「花神」の記述で特に印象に残った点だ。この精神がその子孫である我々にも脈々と受け継がれ、土地への執着は非常に強いものがある。これが明治維新という文化大革命で、覆されなかったところに、その後の日本の土地神話、地上げ、バブル経済などのゆがみを生んだのだろう。それを、遅れてきた開発地の佐久平,長野道佐久インターチェンジ周辺でまた見ることになっている。
by newport8865 | 2006-01-05 20:53 | 雑談